毎日こつこつ

Gentoo/Linuxユーザによる電子工作やマシン構築などの備忘録です.

GentooでECM-PCV80Uマイクをクリアな音質で使う方法

Gentooと書いていますが, 他のLinuxディストリでも簡単に利用できると思います.
今回, GentooSkypeを使い通話をするために以下のマイク(ECM-PCV80U)を購入しました.

簡単に設定できて, ノイズはなく値段も安くてとても満足しているので紹介.
(レビューでノイズがあるという方は, おそらくUSB接続ではないか設定の問題だと思います)

1. ECM-PCV80Uの導入
まず, SkypeとPulseAudioの初期設定だが, これはGentoo Wiki等を参考してもらいたいです.
次に, 付属のUSBオーディオボックス(UAB-80)経由にて先程のマイクを接続します.
USBケーブルを抜き差しし, 認識しているかチェックします.

# dmesg |grep Sony
# ここに, Sony Corporation UAB-80が含まれた表示があればよいです.

PulseAudioにて, プロファイルとしてUAB-80が読み込まれているか確認します.
ここでは, 簡単に出来るように音量調節ツールのpavucontrolを使います.

# emerge pavucontrol

pavucontrolを起動し, 設定画面を押し以下のようにUAB-80があるか確認します.
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もし, UAB-80が見当たらない場合, USBオーディオに関するカーネルの設定ができていないと思われます. 落ち着いてみんな大好きカーネルコンフィグレーションを行いましょう.
カーネルの設定画面を開きます.

# mount /boot
# cd /usr/src/linux
# make menuconfig

以下をカーネルに組み込みます.

Device Drivers
 -> Sound card support
     -> Advanced Linux Sound Architecture
        -> USB sound devices
           -> <*> USB Audio/MIDI driver

設定をインストールします.

# make && make modules_install && make install
# umount /boot
# reboot

もう一度起動して, UAB-80が出たら成功です.

2. PulseAudioでの設定
ここの設定は, 好みもあると思うので私の設定画面を一例として載せます.
基本的に, UAB-80のミュートを外して音が出るようにすればよいです.
今回は, PC -> UAB-80 -> イヤフォン, PCV80Uマイクという接続を想定します.
再生について.
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録音について.
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出力装置について.
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入力装置について.
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設定について.
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録音画面は, Skypeでの通話時に現れるので音声テスト等で設定します.

もし, ノイズがひどい場合はPulseAudioのスケジュール手法が問題の場合があります.
以下を試すと直るかもしれないです.
適当なエディタで, /etc/pulse/default.paと/etc/pulse/system.paを次のように編集.

load-module module-udev-detect
        ↓
load-module module-udev-detect tsched=0

書き換え終わったら, PulseAudioデーモンを再起動します.

参考文献
えぬえす工房 » SB X-Fi+PulseAudio+Skypeで雑音が入るのをどうにかする